漆器の扱い方
漆器は本来の用途で使っていれば傷むことはほとんどありません。ただし、洗い方や片付け方について、いくつかの注意点があります。これらのポイントを守っていただければ、漆器はあなたの暮らしを豊かに彩り、年月を経てより味わい深い品となってくれるでしょう。
洗い方
一般の台所用中性洗剤で洗っても大丈夫です。タワシやスチールウール、食器洗いスポンジのザラザラ面は傷の原因になるので使わないでください。傷を防ぐためには陶器や金属器とは分けて洗うのもお勧めします。自動食器洗浄機や食器乾燥機は使わないでください。
電子レンジは禁物
電磁波の影響で漆器が痛みます。
直射日光は大敵
漆は紫外線によって劣化します。陽の当たる場所に長時間放置することは避けてください。
保管方法
漆器を長時間保管する場合は、直射日光が当たらない、適度な湿度のある場所が最適です。カビの原因にならないよう、汚れや水分をしっかりと拭きとっておくことも大切です。エアコン直下のような乾燥しすぎる場所は漆器の変形の原因になります。しかし、もし漆器が傷んでも、多くの場合、塗り直して修理することができます。
キズなどの傷みもなおせます
漆器は塗り直したり、キズを補修することができます。輪島では昔から「なおしもん」と呼び、作り手の責任として行ってきました。
漆器はエコロジー
昔ながらの製作方法を守り、全てが自然の素材から作られ、有害な副作用や環境汚染を起こさない漆器は、環境に優しい天然素材のコラボレーションなのです。